休みの日に座っている時間と死亡率の関係
休みの日には、なるべく座って過ごさず活動的に過ごしましょう。
1時間以上座っている時には2分間立っているだけでも良いので、少しでも活動しましょう。
座って過ごす時間が長いと死亡率が高いことが多く報告されています。
・間食に繋がり糖尿病のリスクが上昇する、という交絡因子
・健康状態の悪い人が活動できず座ったり横になっている、という因果の逆転
なども可能性がありますが、多くの観察研究の結果からは座っている時間が長いことが死亡リスクを高くするとされています。
Prolonged Leisure-Time Spent Sitting in Relation to Cause-specific Mortality in a Large U.S. Cohort.
この論文では、余暇のうち何時間をテレビを見るなどして座って過ごしているかを調べ、原因別の死亡リスクを調べたものです。
アメリカのコホートデータを用いています。
余暇をテレビを見るなどして座ってすご時間が6時間を超える人たちでは、3時間以内の人に比べて死亡リスクが19%高いという結果でした。
座って過ごす時間の長さと普段の活動量には関連がなく、座って過ごす時間が長いことは活動量とは独立して死亡率と関連していました。
喫煙、摂取カロリーが少ないことは、座って過ごす時間と関連がありました。
死因では、がん、心疾患、脳卒中、糖尿病、腎疾患、自殺、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺疾患、肝疾患、消化性潰瘍などの消化器疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病、神経障害、筋骨格系障害でリスクが上昇していました。
例え体を動かすアクティビティを定期的に行っていても、余暇に座って過ごす時間が長いと死亡リスクが上昇する結果でした。
座っている時間が長くなるときには、1時間に一度でも立って少し歩くようにしましょう。