禁煙後の体重増加の影響
禁煙すると死亡リスクを抑えられます。
禁煙外来を利用したりして、ぜひ禁煙に取り組みましょう!
禁煙すると、口寂しくて食べてしまうので体重が増えるという方がいます。
またアメを舐めるようになり血糖値が上がってしまう方もいます。
今回は、禁煙後のそういった体重増加による影響について調べた論文です。
Smoking Cessation, Weight Change, Type 2 Diabetes, and Mortality
アメリカで、禁煙を報告した人のその後の禁煙状況と体重の変化を調査し、禁煙後の2型糖尿病、心血管疾患による死亡、全死亡のリスクについて調べています。
禁煙後 2~6 年で、2型糖尿病のリスクが喫煙しているよりも高かったものの5~7年でピークとなりその後は低くなっていました。
体重増加のない禁煙した人では糖尿病のリスクは上昇していませんでした。
心血管疾患による死亡、全死亡のリスクは喫煙者に比べて禁煙車で一貫して低く、体重増加のない場合にはさらに低くなっていました。
結論をそのまま転記しますと、
”大幅な体重増加を伴った禁煙は,2 型糖尿病の短期リスクの上昇に関連したが,心血管死亡と全死因死亡の減少に対する禁煙の利益を減少させなかった.”
とのことです。
太ったとしても禁煙すると健康被害を抑えられますし、体重をキープしながら禁煙できるとさらに良い結果です。
禁煙外来を利用したりして、ぜひ禁煙に取り組みましょう!