健康的な生活と、がん・心血管疾患・2型糖尿病の関連
健康的な生活と、がん・心血管疾患・2型糖尿病にならないで健康な平均余命の関連を調べた論文です。
Nurses’ Health StudyとHealth Professionals Follow-Up Studyの2つの米国の前向きコホートのデータを組み合わせて行った研究です。
健康的な生活を、以下の5つの要因のうちいくつを満たしているかと定義しています。
・タバコを吸わない
・BMI 18.5~24.9
・1日30分以上の運動
・適切なアルコール摂取(女性5~15g/日、男性5~30g/日)
・代替健康食指数AHEI(Alternate Healthy Eating Index)が高い
結論としては、この5つの要因を満たす数が多ければ多いほど平均余命が伸びていました。
50歳時点での総平均余命は、
女性 31.7年(0個)~41.1年(4/5個)
男性 31.3年(0個)~39.4年(4/5個)
でした。
それぞれの要因は個別にすでに検討されているものですが、組み合わせて調べたところがこの論文の特徴です。
誰にとっても予想通りの結果ではありますが、飲酒に関しては最近はJカーブ(適量の飲酒は健康に良い)でなく線形な関連(飲めば飲むほど健康に悪い)の報告が多いので5g以上のアルコール摂取という下限なしのほうがより強く効果出たのではないのかなあと思います。
何れにせよ、すでに確立された健康に良いとされることを組み合わせるとより健康に良いようですので色々複合的に取り組みましょう。