チョコの心保護作用?
チョコレートの降圧作用を以前記載しました。
今回はチョコの心保護作用についての論文の紹介です。
これまでにチョコの降圧作用や心血管疾患のリスクを低減する研究が出ていますが、冠動脈疾患への効果は知られていません。
チョコの消費量と冠動脈疾患のリスクについて調べたメタアナリシスです。
チョコとココアと冠動脈疾患に関する論文(1966年~2020年)のシステマティックレビューを行い、6件の前向き研究の論文を抽出しています。
プール解析の結果、チョコレートの摂取頻度が週に1回以下の場合と比較して、週に1回または月に3.5回を上回る場合、冠動脈疾患の相対リスク(RR)が0.92(95%信頼区間0.86~0.99)となっていました。
チョコに含まれるフラボノイドはHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)を増やす作用があるそうです。
とはいえ摂取カロリーの増加による肥満があれば冠動脈疾患のリスクは高まります。
ちょっと解釈が難しいですが、少量のチョコならそんなに罪悪感を感じなくても良いと思います。
ちなみにホワイトチョコはカカオ入っていませんので対象外です。