飲酒と血圧
血圧が心配な方はアルコールは1日2杯まで、もしくは週に2日までに控えると良いかもしれません。
以前、飲酒と健康の関連について記載しました。
今回は、血圧への影響のメタアナリシスをご紹介します。
アルコール摂取量を減らして、血圧がどう変わるかを調べた36の研究によるメタアナリシスです。
まとめには、1日2杯以上飲んでいる人は減酒により血圧が低下しますが、1日2杯以下の人の場合には影響がないと書かれています。
確かに週に6日以上飲んでいる人ではそういった傾向が見られています。
週に4~5日の方も、(有意でない試験が増えますが)同様の傾向です。
週に3日以下の方では全く影響が出ていません。
ですので、週に4日以上飲む方は1日2杯まで、もしくは週に3日以下にアルコールを控えると血圧のために良いかもしれません。
とは言え、収縮期血圧が平均5mmHg下がる程度の効果ですので、降圧薬に比べれば大きな影響ではないかもしれません。
また、既に肝臓が悪い方はアルコールは極力控えましょう。