ロルカセリンの心血管安全性
減量のガイドラインでも、食事や運動などの生活習慣の改善に加えて抗肥満薬を使用することが勧められています。
残念ながら日本ではサノレックスと防風通聖散しか保険が通っておりません。
サノレックスはBMI35以上の高度肥満のみの保険適用で、生涯で一度しか使えません。
(防風通聖散は誰でも使えますが、便秘気味の方に効果的とされています)
自費診療でのサノレックスでしたら誰でも使うことが出来ます。
減量に取り組みたい方は試してみても良いかもしれません。
ロルカセリンというFDAの承認を得ている痩せ薬があります。
これは、選択的脳内セロトニン2C受容体作動薬で、食欲調節作用があります。
この薬の心血管疾患への安全性を検討した研究です。
BMI27以上で心血管疾患のリスクファクターがある12000人の方をロルカセリン群とプラセボ群に分けて比較しました。
1年後の時点で5%以上の体重減少が認められたのが、
・ロルカセリン群 5,135 例中 1,986 例(38.7%)
・プラセボ群 5,083 例中 883 例(17.4%)
主要心血管イベントの発生率は,
・ロルカセリン群 4.1%/年
・プラセボ群 4.2%/年
有害事象の発現率は,ロルカセリン群で重篤な低血糖が多かったこと(13 例 対 4 例,P=0.04)以外は,2 群でおおむね同程度でした。
ロルカセリンは、低血糖のリスクはあるものの心血管疾患のリスクをあげずに減量を行える薬でした。
減量のガイドラインでも、食事や運動などの生活習慣の改善に加えて抗肥満薬を使用することが勧められています。
残念ながら日本ではサノレックスと防風通聖散しか保険が通っておりません。
サノレックスはBMI35以上の高度肥満のみの保険適用で、生涯で一度しか使えません。
(防風通聖散は誰でも使えますが、便秘気味の方に効果的とされています)
自費診療でのサノレックスでしたら誰でも使うことが出来ます。
減量に取り組みたい方は試してみても良いかもしれません。