うつ病と生活習慣の関連
うつ病と食事習慣に相関関係が見られました。
因果関係は不明ですが、いわゆる健康的な食事習慣は精神面にも良いかもしれません。
取り組んでみましょう。
うつ病と食事習慣の関連を調べた試験です。
日本人を対象とした研究です。
ウェブ調査で成人男女1万1,876人を調べました。
・うつ病の既往がある人は1,000人(平均年齢41.4±12.3歳、男性501人)
・うつ病の既往がない人(1万876人、同45.1±13.6歳、5,691人)
に分け食事習慣(飲酒や朝食、間食、夜食の頻度)、運動習慣やBMI、合併症について調べました。
結果
うつ病の既往がある人では、
食事習慣:間食や夜食を取る頻度が有意に高かった。朝食を取る頻度は有意に低かった。
運動習慣:運動習慣が低かった。
BMI:肥満や低体重の割合が高かった。
合併症:脂質異常症や糖尿病の患者の割合が有意に高かった。(高血圧とは有意な関連はなし)
観察研究ですので、食事や運動習慣を改善してうつ病を予防できるかは不明です。
合併症との関連もどちらが原因なのか、そもそも本当に因果関係があるのかは不明です。
いわゆる健康的な生活(朝起きて朝食をとり、間食を控えて定期手に運動して、といった)を行ってみるのは身体だけでなく精神面でも良い影響があるかもしれません。