コロナウイルスの中間報告・弱毒化について
すでにコロナの致死率や重症化に関してかなり多くの報告がある状況ですが、
国内の状況に関しては
COVID-19(コロナウイルス)に関するレジストリ研究
さんのデータが正確性が高く良いと思います。
中間報告と弱毒化について簡単にご紹介します。
大手町の内科クリニックのコラムです。
国内のコロナウイルスの状況に関する中間報告について
「COVID-19 レジストリ研究に関する中間報告について」
は日本語で読めますし国内での感染の状況が分かりやすくまとめられています。
例えば下記のスライドのように時系列での重症化の割合がグラフになっています
6月5日以前を第一波、6月6日以降を第二波として比較しています。
棒グラフで、紫が重症でない入院患者数、ピンクが重傷者数です。
入院した方のうちの重症化の割合が視覚的によく分かります。
分母が感染者数ではなく入院者数なので、一般的な重症化率とは異なります。
例えば6/6以降ではベッド数の確保に成功して入院閾値が下がったので相対的に重症化が少ないだけと言った反論も挙げられます。
ですが、実際にはそういった事は起きておらずむしろ感染者数の増加に伴い入院の閾値が上がっているはずですが根拠を示して証明するのはやめておきます。
入院後の死亡の割合も出ています。
ぱっと見て明らかな傾向として2点挙げられます。
- 70歳異常はハイリスク
- 6/6以降はリスク低下
二番目のものは、いわゆるウイルスの弱毒化が理由と考えられます。
ウイルスの弱毒化について
既に別のコラムで記載した気がしますが、ウイルスの弱毒化とはウイルスが生存するための特性の一つです。
ウイルスが生き残るためには、宿主(今回なら人)に死なれてが困ります。
宿主が死ぬとウイルスも生きられないからです。
ですので致死率が低く、かつ感染力の高いウイルスが生存に適しています。
変異しやすいRNAウイルスではそういった環境に適したタイプのものがどんどん増えていきますので、それにより弱毒化が起こります。
*同じコロナウイルスのSARS,MERSが広まらないのはその高すぎる致死率が要因にあります。
地域により感染力や致死率に差があり、まだ分からないことも多く、変化の早いウイルスであることが予想されますが弱毒化は人にとっても好材料な要因です。
ワクチン含めて期待できると思います。