チョコレートの降圧効果
チョコレートに含まれるポリフェノールは血圧を少し上げる効果がありそうです。
ポリフェノールはもてはやされていますが、ワインもチョコレートもたくさん取ると健康のためには良くない影響があります。
とても美味しいんですけどね。。。
カカオ・ポリフェノールは動脈硬化の予防や美肌効果はどいろいろと言われています。
こちらの論文は習慣的にチョコレートを食べることによる血圧への影響を調べたものです。
Effects of Low Habitual Cocoa Intake on Blood Pressure and Bioactive Nitric OxideA Randomized Controlled Trial
高血圧で薬物治療を受けていない方44名を、ポリフェノールの含まれたダークチョコレートとポリフェノールの含まれていないホワイトチョコレートを食べる群に割り付けた無作為化比較試験です。
18週間食べた結果、ダークチョコレート群では血圧が2mmHGほど下がったとのことです。
(正確には収縮期血圧2.9、拡張期血圧1.9)
ホワイトチョコレート群では変わりませんでした。
チョコを食べると血圧が下がる!なんて見出しだと目を引きますが、下がった血圧は僅かですし食べたチョコの量は1日30kcal(約6g)と少量です。
もちろん十倍の60g食べたら20mmHg下がるとは言えません。
(絶対に用量依存的に効果が増えないとも言えませんが)
過信してチョコレートを食べすぎないように気をつけましょう!
肥満は血圧を上げる明確なリスク因子です。
生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)の改善は地道な生活習慣の改善が一番重要です。
チョコレートの心血管疾患への影響に関して興味のある方ははこちらのコラムも一緒にお読み下さい。
チョコレートは心血管イベントに保護的に働く?
チョコレート, ポリフェノール, 降圧, 非薬物療法, 高血圧