有酸素運動の体重減少効果
世間的には痩せるために走ったりは昔からの定番ですが、最近はウェイトトレーニングと糖質制限のほうが流行です。
肥満の解消は、(脂質異常症や高血圧、糖尿病の予防としても)医学上大きな課題で色々な論文が出ています。
今回は有酸素運動の体重減少への効果をみたシステマティックレビューの紹介です。
痩せるために走る、泳ぐ、といった運動は効果あるのでしょうか?
内科・リーレクリニック大手町のコラムです。
ちょっと古い2011年の論文です。
細かい選定基準はともかくとして、RCTのみで6つの論文が組み込まれています。
6ヶ月間の試験と12ヶ月間の試験の比較です。
体重と腹囲の変化をみています。
6ヶ月で体重は2kg程度落ちて、12ヶ月群も同様です。
腹囲も同様で、6ヶ月やっても12ヶ月やっても差がないですね。
結論としては、有酸素運動のみでは減量を継続することは難しく、食事と組み合わせることが重要とのことでした。
有酸素運動の場合、
- 消費カロリーがそんなに大きくない
- 食欲が増進する
- 基礎代謝があまり変化しない(無酸素運動に比較して)
といったことから痩せる効果が少ないし頭打ちになりやすいと言われています。
痩せるには食事のコントロールが非常に重要ですし、減量の停滞やリバウンドを起こさないためにはウェイトトレーニングが有効です。
好みのタイプの運動を継続することが健康寿命を伸ばすために良いといつもお話していますが、体重を落としていく場合には食事制限と、ウェイトトレーニングが有効です。
有酸素運動が好きな方も、週に一度は有酸素運動だけでなく無酸素運動を取り入れて筋量を維持、増量目指すのが減量には良いです。