片頭痛と運動について
片頭痛の予防に、定期的な運動が良いとされていますが運動の内容と有効性は明らかにされていません。
有酸素運動から無酸素運動を強度別に分類して、片頭痛への影響を調べたネットワークメタアナリシスの紹介です。
ちなみにネットワークメタアナリシスは普通のメタアナリシスと何が違うの?と思われる方もいるかも知れません。 調べたい治療介入が3種類以上ある場合に、一般化して間接比較をしています。 治療群の異質性が高いとバイアスが生じたりしますが、いろいろな治療をまとめて比べて比較出来る、と捉えて下さい。 |
中程度の有酸素運動動
高強度の有酸素運動
筋力トレーニング
の3つに運動を分類して、片頭痛の発作位の頻度への影響を比較しています。
結果のフォレストプロットです。
1番上がが筋力トレーニング、2番めが高強度の有酸素運動、3番目が中京度の有酸素運動です。
どれも優位に発作の頻度を減らしていますが、強度の高い運動の方がより頻度を減らしています。
(●と横棒が左に寄っています)
ちなみに、トピラマートという抗てんかん薬が有意差がでていません。
成人の片頭痛発作の予防に欧米で承認されている薬です。
またアミトリプチリンはむしろ悪化させていそうです。
慢性頭痛の診療ガイドラインでは推奨されているのですが、、
これを見る限り、トピラマートやアミトリプチリンを飲むより運動した方が効果ありそうです。
筋トレは色々なことに有効ですね。