睡眠時間について
睡眠は7〜8時間が良さそう。
睡眠薬の使用も(種類を選べば)安全です。
睡眠時間の健康への影響は多くの観察研究による報告があります。一貫しているのは、短時間睡眠(7時間未満から4時間未満まで研究ごとに定義は違います)も長時間睡眠(8時間以上から12時間以上まで定義は違います)も死亡に対する相対リスクが有意に高く(早死にしやすい、と考えてください)なることが報告されています。
これだけを読むと、ひとまず睡眠時間は7時間から8時間の間が安全そうです。
ただ、これらはあくまで観察研究ですので、短時間睡眠の方は極端に忙しい方が多くストレスがかかっていたり、長時間睡眠の方には体調が悪く寝ている時間が長い方が多かったりという交絡(交絡についてはまた別の機会に説明します)が存在した可能性もあるのであまり断言できるものではありません。
健康のための睡眠時間ははっきりと断言できない状況ですが、睡眠障害対処12の指針というものが厚生労働省より発表されております。
なんとなく健康的なイメージの生活が推奨されているように感じませんか?
とりあえずはこういった軽い感覚で睡眠を捉えるのが良いかと思います。
12番目の睡眠薬は安全という項目があります。睡眠薬は使い出すとやめられないと不安をおっしゃる方もおりますが、耐性や依存性の無いとされるもの、効果の強いもの、時差ボケに良いものなど様々なものがあります。
睡眠のことで問題がありましたらこれらの指針を試し、それでも解決しない場合には気軽に医療機関で相談してみて下さい。
当院では、海外出張に合わせた時差ボケ対策なども行っております。