腰痛診療ガイドライン
腰痛診療ガイドラインが改定されました。
https://www.molcom.jp/products/detail/131628/
7年ぶりの改定とのことです。
当院の専門は内科なのですが、腰痛は肩こりなどで受診する方もいます。
オフィス街で座り仕事の影響だったり、週末のスポーツの影響だったり色々な事情があります。
腰痛のred flagsを意識した診断(腰痛の診断について)がとても大切ですが、早く症状を抑えて仕事に支障を来さないことも当院の環境では大切です。
ということで今回のガイドラインも参考になることがあります。
個人的に勉強になった点は、
・SNRI(サインバルタ)の慢性腰痛への推奨度が2,エビデンスレベルA
・急性腰痛に運動療法は意味ない、エビデンスレベルB
・急性腰痛にはベッド上安静は意味がなく、活動性維持のほうがよい、エビデンスレベルD
・慢性腰痛には運動療法は有効、エビデンスレベルA
です。
腰痛診療に限らず、診断と原因別の治療が重要です。
急性期にはオピオイドやNSAIDsを使用し、痛みに応じた無理のない活動性維持が有効、
慢性腰痛になると運動療法やSNRIも使用するのが良さそうな流れです。