血管内治療による降圧療法
高血圧の非薬物治療として血管内治療が報告されますが、実用化まではまだ時間がかかりそうです。
生活習慣の改善と降圧薬の内服が主流です。
片側の頸動脈内へのステント留置による高血圧の治療に関する論文です。
3剤以上の降圧薬を用いても高血圧の続く、難治性高血圧の患者さん30人が対象です。
留置6ヶ月後の血圧の比較と有害事象を調査しています。
ベースラインの24時間血圧は166/100mmHgで6ヵ月時点で21/12mmHgの降圧が認められました。
有害事象に関しては6ヵ月間で重篤有害事象の発生は、患者4人において5件が報告されました。
低血圧症が2件、高血圧症の悪化が1件、間欠性跛行1件、創感染1件でした。
30人だけの研究ですが、難治性高血圧の方の治療選択肢となるかもしれません。
数年前に話題となっていた、腎動脈の交感神経をアブレーションする治療法はその後保険適応になった話を聞きませんがどうなったのでしょう。。。
と思って調べてみると、2,014年に有効性が示せず臨床試験を中止していました。
また続きがあるので来週のコラムで記載します。
まだまだ高血圧の治療法は生活習慣の改善と降圧薬の内服という状況は変わらなさそうです。