逆流性食道炎と飲み物の関連
逆流性食道炎の症状のある方は珈琲、紅茶、炭酸飲料の飲み過ぎは避けましょう!
忘年会や新年会シーズンは要注意です。
逆流性食道炎と飲み物の関連についての論文です。
一般論として、逆流性食道炎のある方は珈琲、紅茶、炭酸飲料を避けることが勧められています。
ただこれらには前向き研究による根拠がありませんでした。
今回は逆流性食道炎と飲み物の関連を調べた前向き研究です。
Nurses’ Health Study IIで4万8,308人の健康な(逆流性食道炎がなく、胃薬を飲んでいない)女性42-62歳が対象となりました。
COXハザードモデルで解析しています。
26241人年の追跡中に、7961人が胃食道逆流症の症状が週に一回以上ありました。
各飲料別のハザード比は下記の通りです。
(摂取量が最も多い(1日6杯以上)の最も少ない(1日0杯)に対する胃食道逆流症状のハザード比)
コーヒーで1.34 (95%CI:1.13~ 1.59、p<0.0001)
紅茶で1.26(95%CI:1.03~1.55、p<0.001)
炭酸入り飲料で1.29(95%CI:1.05~1.58、p<0.0001)
水や牛乳、ジュースではリスクの増加はありませんでした。
1日2杯の場合にはどれも有意差が出ていません。
また、カフェインレスでも同様の結果です。
1日6杯以上飲む方って日本ではかなり少なそうですが、ビールだとありえる数値かもしれません。
逆流性食道炎の症状がある方は珈琲、紅茶、炭酸飲料は1日2杯までにしておくと良さそうです。