コロナワクチンと死亡リスクについて
コロナワクチンに関して、安全性の懸念が言われ続けています。
Ⅲ相試験で検証された安全性だけでなく、リアルワールドでかなりの人数が接種されて副作用のモニターも行われて研究されていますのでご紹介します。
コロナワクチンは果たして安全なのでしょうか?危険なのでしょうか?
大手町のクリニックのコラムです。
コロナワクチン接種の有無と死亡リスクについての論文です。
COVID-19 Vaccination and Non–COVID-19 Mortality Risk — Seven Integrated Health Care Organizations, United States, December 14, 2020–July 31, 2021
前提として、コロナワクチン接種後の死亡はVaccine Adverse Events Reporting System(アメリカの医療データ)に報告されているが、ワクチン接種群と非接種群におけるコロナに関連しない死亡率を評価する研究はほとんど行われていません。
端的に言うと、コロナワクチン接種後に亡くなった方はいるけれど、非接種群と比較してその死亡リスクが上がっているのか調べてないよね、という事です。
(ワクチンを打っても打たなくて)人は必ず死ぬので、ワクチンが死亡と因果関係あるのかはワクチン接種者と非接種者を比較して調べないと分からないという話です。
2020年12月から2021年7月の間、コロナワクチン接種者は、年齢、性別、人種・民族、施設を調整した後、ワクチン未接種者と死亡率が比較されました。
ちなみにコロナワクチンは、ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンの3種類です。
見づらいですね。
リンク先のtable.2を見てみてください。
100人年あたりの死亡数が()内に記載された表になっています。
100人が1年で何人死ぬか?10人が10年で何人死ぬか?みたいに捉えてください。
ざっと見ると一貫してワクチン非接種の方が、最も亡くなっています。
ということで、次のように結論づけられています。
COVID-19ワクチン接種者における死亡リスクの増加は認められません。 この知見は、米国で現在承認されているCOVID-19ワクチンの安全性プロファイルを補強するものです。 12歳以上のすべての人がCOVID-19ワクチンの接種を受けるべきです。 |
となっています。
「ワクチンを打って1週間後に死んだ人がいる!」
は事実でも
「ワクチンを打って1週間後に死んだ人がいる!危険!」
は誤りのようです。
ワクチンを打っても打たなくて亡くなる方はいますし、打って無い方のほうが亡くなる方が多いです。
ちなみにこの結果を受けて、
「コロナワクチン打つと他の病気で亡くなることも防げるの?」
は論理的に誤りです。
そのような効果無いはずです。
(もしかしたら後々証明されるかも知れませんが)
ワクチン打つ人と打たない人のSESの違い、自発的にワクチンを打ちに行ける人は状態が良い、健康意識が高いなどのバイアスがあるのかと思います。
集団免疫獲得など公衆衛生の観点からマスクやワクチンを勧める人の気持もわかりますが、最終的にはこれらは強制するものではなく個人の価値観で自由に選ぶものだと思っています。
とは言え、正しい情報を元に選べるようデータを示すのは専門家の仕事なのではないのかなと考えています。