その名の通り眠れないことですが、4つのパターンに分けられます。
・入眠障害 なかなか寝付けない
・中途覚醒 夜中に目が覚めてしまう
・早朝覚醒 朝早く起きてしまう
・熟眠障害 熟眠感がない
5つのPと呼ばれます。
1 身体的要因(physical)
身体的な疾患が原因です。
例:睡眠時無呼吸症候群、痛み、かゆみ、咳、喘息、アレルギーなど
2 生理学的要因(physiological)
体内時計が狂うことが原因です。
例:不規則な勤務体型、時差ボケなど
3 心理的要因(psychological)
緊張や不安、ストレスなどの心理的な負担が原因です。
例:人間関係のトラブル、仕事のプレッシャーなど
4 精神医学的要因(psychiatric)
精神障害により、興奮状態や幻覚や妄想が原因です。
例:うつ病、統合失調症など
5 薬理学的要因(pharmacological)
薬が原因です。
例:興奮剤、カフェイン、アルコールなど
その場合、それぞれを疑っての検査が重要です。
不眠の原因を取り除くことがとても大切です。
昼寝をやめて、眠いときだけベッドに入ってベッドでは他のことをしないといった認知行動療法も勧められます。
最も効果的なのは薬物療法です。
薬の選択肢も多いです。
ベンゾジアゼピン/非ベンゾジアゼピン系として、
・超短時間型
効果のピークは1時間未満、作用時間は2~4時間
ハルシオン・マイスリー・アモバン・ルネスタ
・短時間型
効果のピークは1~3時間、作用時間は6~10時間
デパス・レンドルミン・エバミール/ロラメット・リスミー
・中間型
効果のピークは1~3時間、作用時間は20~24時間
ロヒプノール/サイレース・ベンザリン/ネルボン・ユーロジン
・長時間型
効果のピークは3~5時間、作用時間は24時間~
ドラール・ベノジール/ダルメート・ソメリン
ロゼレムとベルソムラは生理的な眠気を誘うタイプで少し作用機序が違います。
依存などのリスクがないのですが効果も弱めです。
ご自身にあうタイプを見つけることが大切です。