咳喘息とは
長引く咳が特徴の気管支の病気です。
空咳(乾いた咳です)が長く続き、場合によっては空咳が1年以上続くこともあります。
何らかの原因によって気管支に炎症がおき狭窄が起きていますが、
喘息と違い、喘鳴や呼吸困難がないことが特徴です。
喘息との区別が困難な病態ですが、最近は呼吸機能検査と呼気NO濃度測定で鑑別をつける方法が知られています。
咳診療における呼気一酸化窒素測定の有用性
呼吸機能検査でFEV1%の低下があれば喘息が疑われます。
呼吸機能検査で異常がなく呼気NO濃度測定で上昇している場合には咳喘息が疑われます。
咳喘息は放置してしまうと喘息に移行することも知られています。
長引く咳(遷延性咳嗽や慢性咳嗽)には色々な鑑別診断がありますが、
経過と症状に合わせて適切な検査を行って診断と治療を行うことが重要です。
咳喘息の原因
・室
内外の温度差
・喫煙や受動喫煙
・運動
・飲酒
・ストレス
・ダニやハウスダストのアレルギー
これらが発作の要因と言われています。
咳喘息の治療
気管支拡張薬や吸入ステロイド薬での治療が基本です。
症状が強い場合には経口ステロイドも用いられます。
また対症療法として咳止めも同時に使用されることが多いです。
症状が良くなってすぐに治療をやめてしまうと再発・喘息の発症に繋がることがあると言われています。
吸入ステロイド薬は喘息への移行を抑制する効果があるとされており、数ヶ月継続することが重要です。
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