糖尿病治療薬と全死亡率の関連
糖尿病の治療では、毎月の通院でHbA1cが下がった上がったも大切ですが、本当に健康寿命を伸ばす治療が重要です。
食事、運動療法は基本です。
低血糖を避けること、より良い方法で血糖コントロールすることに取り組みましょう。
また糖尿病の治療薬、SGLT2阻害薬の話題です。
SGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬、DPP4阻害薬の使用と2型糖尿病患者さんの全死亡率の関連を調べたメタアナリシスです。
このメタアナリシスでは、236の試験(176340人の患者さん)をSGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬、DPP4阻害薬と対照群(プラセボもしくは未治療)と比較した試験をネットワークメタアナリシスで解析しています。
2型糖尿病で登録され、追跡期間が12週間以上の試験を集めています。
結果は、SGLT2阻害薬とGLP1受容体作動薬が対照群に比較して有意に死亡率を下げていました。
糖尿病の治療薬なんだから当たり前でしょ!と言われそうですが、
・限られた追跡期間で有意差が出るほど効果が大きい
・血糖を下げても本当に死亡率が下がるかは不明
といった理由で画期的な研究結果です。
SGLT2阻害薬は、腎機能を温存するのに有利など色々と報告が出ています。
余分な糖を捨てるため、体重を減らす効果もあり非常に期待されている糖尿病治療薬です。
尿路感染症には注意が必要ですが、今後さらに処方量の増えていく薬剤と考えられます。
糖尿病の治療では、毎月の通院でHbA1cが下がった上がったも大切ですが、本当に健康寿命を伸ばす治療が重要です。
低血糖を避けること、よりよい方法で血糖コントロールすることに取り組みましょう。